あらまぁ。


さっちゃんと『愛人関係』を結んですぐ、身体の関係にいたった。というよりも、それも込みで『愛人』になったわけで。
クラブとかで会う友人なんかは、たまには甘いものを食べたくならない?なんて誘ってきたりしたわけだ。
まぁ、愛人なのだから、浮気ありだし、別にいっかなーってのはあったし、実際最初のほうは結構誘ってくれてその気になったらしてたわけね。
俺は男もいけるけど、いけるってだけで、男を好んでどうこうってワケじゃなかったし、女の子は大好きだし?丸み、柔らかさ、胸の膨らみ。それが、骨格の違い、脂肪分の違いとかであっても、やっぱほら、男にはないじゃん?女の子は男と身体の構造が違うから。だからいいわけ。
考えてることなんて理解するの難しいし、お付き合いとなるともっと難しい。
でもさぁ。こんなこと言っちゃったら、女の子は嫌がるんだけど。
俺はまだ十代で、今の恋人がずっと恋人で、結婚までするんだ。とは思わないわけで。そうでしょ?そういう人ももちろんいるし、ずっと一緒ねなんていっちゃったりするけど。そんなの、約束したところで、今、聞きたい言葉なわけだよね?嘘でもいいから、うんって言って欲しいわけだよね?思ってても、口にださなければ円滑に、幸せにいられることってたくさんあるわけよ。
だからって、一年続いたら、長いって言われてどうしてわかれたの?ってきかれるし、一ヶ月で別れたら早いって言われて、恋人としてお付き合いしないっていったら、とっかえひっかえ最低!っていわれるわけでしょ。だから、過去何人お付き合いした?っていうので、片手の指、しかも、半数以下みたないくらいがベターなんでしょ。
初めてっていったらいったで、俺みたいなやつだと「え?」みたいにいわれるし。
なのに、恋人はいつでもいなくちゃいけないみたいなルール、なんで適応するんだろうって思うから、恋愛体質の子とは一緒にいることすらなかったわけだ。
俺の性癖のことも大きく関わってて、割り切れる子が好きだった。
だから、さっちゃんは、しぶしぶだけど、自分自身の立ち居地をよく知ってて、気に入っていたわけだ。
だから、さっちゃんと愛人になる少し前から、恋人っていなかったわけで。
所謂『最低な男』で、誘われて、その気があったら、おいしく。って生活をしてたわけだ。
すぐにさっちゃんだけってのはおかしいし、そういう気もなかったわけ。
でも、愛人関係ができてしばらくすると、身体の関係はさっちゃんだけになった。
だって、さっちゃんとの身体の相性はとてもよかったし、さっちゃんがすごく積極的で、どんなに虐めても耐えるから、可愛くて。
ついつい満喫してしまうんだよねぇ。
つまるところ、俺と身体の相性がいい人なんて探すのが難儀なわけでね。
満足できる子で、満足しちゃったら、誘われたってその気になり難いわけだ。
だから、お茶のんだり、遊びにでたりっていう、女の子はいるけれど、おんなっけなし。みたいな状態。
すっごい笑われたりしたけど、俺としては日々に不満がなかったから。
そういうわけで、さっちゃんが恋人になった今、何か変わるの?っていったら、そんなに変わらないわけでね。
さっちゃんとだけセックスして、友達と遊びに行って。
ちょっと違う、甘い香水の移り香して、さっちゃんに不機嫌になられて、放置したり宥めたり。
さっちゃんは独占欲つよいし。
でも、俺も変な感じで強いから、変わったといえばそのくらい。
さっちゃんがもし、女の子とデートしてきたとしても知ったことではないし、まして男と関係をもったとしても、何?だし。
そうね、さっちゃんが何処かいって帰ってこないというのなら、俺もさ、詰って詰って最後には楽しんでしまうけれど。
そういうことをしたら、俺じゃなくて、辛いのはさっちゃんなわけで。
基本的にノータッチ。
だから、さっちゃんは俺から離れないで、できるだけ傍にいようなんてするの。
可愛い。
俺はね、さっちゃんがいたら、女の子とデートすることはできないし、友達と遊ぶのも先約でない限りないわけ。
だって、さっちゃんが傍にいたら、女の子とデートにならない。さっちゃんがまず、優先事項だし。友達と遊ぶのだって、さっちゃん構ってるんなら、急に遊ぼうっていわれても、さっちゃんがいいわけだ。
なんか、すっごく、さっちゃんのこと好きでしょ、これ。
だから、こうして、ソファーに座ってDVDみながら、寝付いて動かないさっちゃん見て。
これが幸せなら、すごく穏やかで気持ちいいよね。
と思うわけだ。
そして、俺はさっちゃんの耳元で囁くわけです。
「口腔犯されて、アンアンいわされてぇか、皐」
で、そんなことをいいながら、耳裏を舐める。
さっちゃんは半分覚醒していたんだろうね。
卒業式のときもそれで、真っ赤になっておきたよね。
「…!…!」
言葉が出てないけど、真っ赤になって耳を押さえるさっちゃん。
「さっちゃんって微妙に口汚く罵るとダメだよねぇ」
ケタケタ笑っていたらさっちゃんが、しばしの間、考えて考えて、こういった。
「………今夜は寝かさない」
あら、男前。
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