時は四月！春ですよ！全員集合っつか、ありえねぇ事態です！ピンチです俺！！
「知ってる人が居てよかったね！」
わぁあーい。
じゃねぇよ！
知ってる人がクラスにいるかいないかって大事よね！わかるわかる。
けど、なんか、ほら、あるでしょ！
後ろの席にうっかり座っちゃってる俺様何様アキラさまぁぁあぁぁああ！
何、不良なのに新学期早々ホームルームとか参加しちゃってんですか！
俺、せっかくせっかく春休み中に一生懸命忘れたのに！
俺の二年になったしそろそろ可愛い彼女計画☆とかいう素敵な計画が早くも総崩れた気分です。
かえしてぇー！俺の平穏かえしてぇー！！
「あ、もうすぐチャイムなるから、かえるね」
わぁあぁあ！
まって！雄成まって！！おいていかないでくれぇえぇ！
クラスどころか学年も違うけどッおいてかないでえぇえ！おまえだけが、頼りなのッ！
「おまえもこのクラスか…」
「あ？わりぃか？」
ってぇー嫌そうに言ってんのアキラ様み・あみーご。な京一様じゃないっすか！
まじおいてかないでえぇえ！
しかも座る位置おかしい！俺を不良でサンドしないでバカッ！具が出るからやめてくらさい！マジお願いしますッ
「雄成、まってくれぇえ！」
がつんと後ろから椅子蹴られましたァー！ひぃーっ！すませ、うるさくしてすませ！！
「ああーっ！サクヤの椅子蹴らないでよ！サクヤがかわいそうでしょ！」
雄成さん、空気読めないし天然だけど、だからこそ俺に味方してくれてるんですね！わかります！他のやつら見てみぬふり…ちょーシカトぶっこいてるもんね！うん、もー雄成スキッ！だからおいてかないでえぇえ！
きーんこーんかーんこーん♪
ちょ、空気よんで！チャイム空気よんでっ
「あ。鳴っちゃった。ごめんね、サクヤ」
も、俺もクラス間違っちゃったウフッとかいってこの場をさりてぇよぉー
あ！トイレって逃げたらいいのか。俺、ナイスアイデア！イッケメェーン！
「せんせ、トイレいいすか！」
早くもやってきた先生は、とんでもない俺様という噂のステキな先生・黒木先生でした☆
「はぁ？トイレ？ホームルーム前にいっとけよ。つーか短いから我慢しろ」
え、その態度教師として間違ってますッ！
つか、そうですよね、黒木せんせー様だもんね、ごめんなさい。
せめて、席の座られ方が気に入らねぇ俺がルールだ今から席替えだ！とかになんねぇ？
ワクドキの展開で、俺はそんでかわいい子とかの席の隣に座れたりとか！そういうの期待しませんから！ねえ！
「つーかおまえら出席番号順座れー」
あ、番号順じゃなかったんすね。これ。よかったー俺助かったー。
って思ったの束の間ですよね！
不良なのに律儀にかわっちゃうんだ。出席番号順になっちゃうんだ？しかも縦サンドじゃなくて横サンドになっちゃうだ？
ばかばかばかんっ！
強面にはさまれたよー怖いよ！チビるよ！マジでトイレだよ先生！！
もうはやく、ホームルーム終われっ！