嗚呼、青春のパン戦争


今日も今日とて不良サンドです、こんにちは!ちょっとなれてきました。うへぇ。
実は自己紹介とかすっ飛ばしてました。河上朔也(かわかみさくや)です。
平々凡々な一般中流家庭に長男としてうまれました。
おっとりした母上。母上溺愛の父君。そんな二人の第一子として生まれたネェちゃん。第二子にして末っ子、目に入れても可愛いくらいの末っ子のはずなのに、ネェちゃんに虐げられ、おやつを略奪されてたくましく生き残ってきました、俺。
けど、無理なもんは無理なんです!!
つい、つい出来心とか!
慣れてきたから!とか!
あると思いませんか!ありますよね!!
何時も通りお昼には必ずきてくれる心友、雄成が、ふとした言葉を放ったって、んなん冗談マジありえねぇし笑えるーって言った俺、普通にありますよね!
「はぁ?」
お眠りじゃなかったんですか、アキラさまぁぁあぁぁああ!
「何がねぇって?」
も、不良のくせになんでちゃんと屋上とかでサボってくださらないんですかっ!
「サクヤが佐藤くんとご飯食べるの」
「あ?」
雄成ほんと、怖いもんないよねッ!
そして、寝起きなんですねアキラさん、超不可思議摩訶不思議って顔してますよ。ちょっと可愛いとかそんなん木の精です。
寝起きが不機嫌にならない不良もいるんだねとか、そじゃなくて!
「………やきそばパン、かれーパン、A定、ウーロン」
なんですか、そのメニュー。なんなんですか。
俺、今から雄成とお昼ご飯をきゃっきゃしながら食べるんだからなっ!
間違えてもぱしりとか、ぱしりとかッ
「あ?」
いかせてもらいますッ!
えへっえへっ。パシリだいしゅきーえへ…やべっ、目から涎が。
あはっあはー…
「あ、サクヤ購買行くの?じゃあ、コーヒーもっ」
ちゃっかり頼んじゃうんだね、雄成。てか、ぱしらされてる俺に気付いて心友ッ
「砂糖なしだからね〜」
ちゃっかりの上に難易度高いよ、我が心友よ。
「河上と食うのか?屋上って伝えたか?」
すでに購買競争から勝ち抜いてきたんすか、京一さんッ
つか、今日まで生きてこれたのはひとえにあなた様のお陰です!
理不尽で怖いばっかりのアキラ氏を抑え、それなりに怖いだけの存在にしてくれてるのは貴方です。
もうさー雄成がオアシスなら、京一さんはあれよ。ほら、アレアレ。アレだってばほら。
とにかく!不良とか嘘だろってくらい普通の行いしてくれるんです。気遣いの達人ですありがとう!
けど、何げに俺とアキラ氏が飯を食うことを決定づけてくれました。
やめて空気よんで!たまに空気読まないよね!気遣いの達人なのに!
「あ、キョウも一緒に食べよう」
って、えへへって笑う心の友。いつの間にか京一さんと超仲良しです。
お願いだから、俺の現状に気付いて、怖いのを京一さんと遠ざけてくらさい!
あああー
とにかく、飯買い行ってきます…




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