クリスマスなんて爆発しれ。
遅めの夕ご飯食べに来たファミレス。
クリスマスメニューを眺めながら、俺は肩なんておとしちゃう。
うええ。締め切り終わんないし!せめて、原稿のお手伝いに来て欲しかった恋人はバイトだし!なんなの!恋人とクリスマスってなんで結びつくの!死にたい!寂しい!なんで、クリスマスに一人なの!
そんなわけで、ファミレスに来たわけだよ。
こなけりゃよかった。
なんで、ファミレスで大騒ぎしてんの。死にたい。
なんで、今、ナンパされてんの。ちょ、ワンデー恋人はいりません。
「お客様、ご注文はお決まりでしょうか」
タイミングよく来てくれるウエイターさん。
ありがとう!救世主、ありがとう!
鬱陶しげに舌打ちしたの誰ー!怖すぎて、絶対ナンパになんて対応しませんって決心したじゃない!
って、ふと見上げたウエイターさんは、超笑顔。超イケメン。舌打ちした女の子もウエイター見上げてポカンとしたあと、赤面。
はっは、ザマァ。
って、思ってる暇もない。
イケメンの超笑顔が、俺には超こわい。ガタブルガタブル。
浮気違ウ。ナンパ、俺カラ違ウ。イイヨトカモ言ッテナイオー。
顔をあわせながら、心の中で言っちゃうのも仕方ない。
そこにはお金が大好きな恋人が立っておりました。
ファミレス、バイトだって、しらなかったおー。ケーキ屋はきいてたけど、ファミレスきいてないおー。
しかも、ここのファミレスうちに一番近いお。なんでここにしたの、ねぇ、それってもしかして、愛?愛だよね?俺の思考を読み取って、ここのバイトとったよね?うへへ、俺ってば愛されてるー。
「ステーキセットで」
なんて思いつつ、クリスマスセットは頼みません。いや、牛の気分なんだよね。チキンは愛しの恋人と食べるの。ケーキもあまりもの持ってきてくれるだろうから、明日あたり、締め切り終わらせて。やっほーい。仕事休憩いつですか、ウエイターさーん!
そんな思いを熱視線にこめると、ウエイターさんがふわりと笑った。
「ご注文、承りました」
注文繰り返してる間に、女の子がぽわーっとした。
だめよ、コレ、俺の。
ステーキセットには休憩時間が書かれた紙が挟まってた。
さって、さっさと飯食って、ちゅーでもして帰りますか!はすはす。
その日の俺には神が舞い降りて、腱鞘炎になる勢いでペンを動かしたのはいうまでもない。
パソコンハイスペックでよかた!